高齢者の見え方に配慮し、ごはん粒が見えやすくなりました。
ここで、高齢者の「見え方」についての話をしたいと思います。
60歳を超えると9割の方が、長年紫外線を浴び続けることで水晶体にメラニン色素が沈着し、うす茶色のベールをかけたような感じに見えています。
しかし、毎日少しずつ何年もかかって進行していくので本人は視界が暗くなったとは思っていないことがほとんどです。
このような老人特有の視覚特性に対処するうえで大切なことは、暗い色同士・明るい色同士を組み合わせないことが大切になってきます。ですので、白い茶碗に白飯は見えにくいということになります。
そこで向陽りんどう苑では従来使っていた白い茶碗から色つきの茶碗へ変わり、ご飯がより見えやすくなりました。
(新ご飯茶碗)
(旧ご飯茶碗)
(新かゆ茶碗)
(旧かゆ茶碗)
利用者さんからは「見えやすくなった。きれいになった。」という声をいただきました。
職員からも「すてきな茶碗。食欲が出る!」と好評です。
これからも利用者さんに寄り添った食事作りを考えていきたいと思っています。
(管理栄養士YK)